符号の意味を理解する

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符号の意味

日本語の文章で、句読点の重要さを示す文章としてよく用いられるものに「ここではきものを脱いでください」というものがあります。
「ここで、履物を脱いでください」とするか「ここでは、着物を脱いでください」とするかによって、文章の意味がガラリと変わってしまうというものです。
英語の場合には、単語間にスペースを置くようにしているため、こういった問題は起こりにくいのは事実です。
しかし、日本語の文章の場合は漢字等によって行うことが出来る意味の分け方などは、逆に英語では行うことか出来ません。

英語においても、やはり正確な文意を伝えるために、様々な工夫が行われるようになっています。
その1つであるのが「符号の使用」です。
ここでは、英語で利用される代表的な符号について、どのような意味を持っているのかを紹介します。

まずは「文末符号」についてです。
これについては、かなり基本的なものであるため、多くの人が理解していることでしょう。
「.」「?」「!」の三種類が、英語で用いられる主な文末符号となります。
ピリオドは単純に文章の終了を表すもので、日本語でいう所の句点と同じです。

「?」「!」についても、今では日本文で普通に利用されるようになっているため、躓くことはないでしょう。
質問文と、感嘆文の表現のために使われます。
この2つは、共に符号を利用しなくとも、文章で表現することも出来ます。

例えば質問文の場合、「Do you~」や「Are you~」のように、動詞を最初に出すのが一般的です。
ただ、クエスチョンマークを利用する場合には、文章自体は平文のままで、符号だけを変更する、というような利用方法がされることもあります。
感嘆文についても「What 形容詞」のような文章を用いることによって、通常よりも語気の強い文章を作成することができます。

日本語にはない符号

それでは次に、日本語にはない、訳すのが難しい符号について紹介します。
最初に紹介するのは「アポストロフィー(’)」です。
この符号は、主に「略語」を表現するために利用されます。
I amを省略してI’mとしたり、同様にShe isをShe’sとしたり、というようなのが一般的な利用方法です。

次に「コロン(:)」と「セミコロン(;)」についてです。
コロンは主に、別の2つの文章に付属的な説明を付ける場合に使用されます。
セミコロンは、2つの文章を接続詞を用いないで接続したい場合に利用されるのが一般的です。

この他にも、追加情報を示す場合に使用される「ダッシュ(―)」や、数字表現の補足に使われる「ハイフン(‐)」などの符号があります。
これらの符号の意味を理解すると、より簡単に英語文章が読めるようになります。