
イギリス英語とアメリカ英語の違い
日本の英語教育ではアメリカ英語が主流となっています。
しかし、世界会議など各国首脳が集まる場所ではイギリス英語が用いられており、ヨーロッパの英語教育では、イギリス英語が中心に行われています。
さらに英語を母国語としている国のほとんどがイギリス英語を使用し、アメリカ英語を使用している国はフィリピンなど少数です。
イギリス英語とアメリカ英語の違いは発音や文法等に違いが見られます。特に顕著なのが発音。
rの発音が典型的でアメリカ英語は下を巻きながら発音しますが、イギリス英語ではそのような発音は行いません。
日本人はrの発音が苦手なので、イギリス英語のほうが比較的習得しやすいといえます。
さらに違いをまとめました。
単語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
---|---|---|
サッカー | football | soccer |
トイレ | toilet | bathroom |
紙幣 | note | bill |
お勘定 | bill | check |
イギリス英語の特徴
イギリスは国土がそれほど大きくないにもかかわらず方言による差が大きいのが特徴です。
同じイギリス人同士でも出身によって理解が難しい場合があります。
代表的なものがリバプール英語、マンチェスター英語など発音、単語に大きな違いがあります。
首都であるロンドンでも独自の訛りがあるほどです。
階級や人種によって使われる発音が変わるイギリス英語
イギリスは階級社会です。そのため階級ごとに異なった特徴があります。
イギリス=クイーンズイングリッシュと連想されますが、クイーンズイングリッシュとは上級階級の人々が使う英語のことです。
一般的に標準英語はRP(Received Pronunciation)と呼ばれ、王族の発音が採用されています。
国際的にはイギリス英語はRPとされているため、上品なイメージを与えられます。
また、白人や黒人、アジア系など様々な人種によっても発音や使用される英語が異なってきます。
イギリス英語の習得方法
アメリカ英語が主流の日本では、イギリス英語を習得するのが難しいと思われがちですが、実際はそうではありません。
リスニングだとBBCのニュースを聞くといいですが、イギリス英語は階級や人種、地方によって異なるため映画やその他のテレビ番組など様々なイギリス英語に触れるといいでしょう。
発音はRPやロンドン英語が比較的習得しやすいと言われています。他にもrの発音は舌をまかない、tはしっかりと発音することを意識しましょう。
スペルについてはアメリカ英語と異なる点があるため、最初は戸惑うかもしれません。
例えば、アメリカ英語だと「color」ですがイギリス英語だと「colour」となります。スペルについては一つひとつ覚えていきましょう。
おすすめの勉強法はイギリス人作家の本を読むことです。アメリカ英語と異なるスペルがあればチェックしておくと比較しやすいでしょう。