微妙に異なる「安い」のニュアンス

安い

同じような意味でも印象が違う

日本語でも同じ読み方でもニュアンスが異なる場合があります。
例えば「探す」と「捜す」はどちらも「さがす」と読む言葉ですが、意味を考えてみると微妙にニュアンスが異なることがわかります。
ちなみに「探す」の場合は欲しいものや見つけたいものを対象として使い、「捜す」は無くなった物やいなくなった人を対象にして使います。
日本語は言葉のニュアンスが複雑だと言われていますが、英語でも同じように言葉のニュアンスによって適切な言葉を選ぶ必要があります。
ここでは「安い」という言葉のニュアンスについて確認してみましょう。

参考:「安い」でもいろいろある!英語の価格表現

4種類のニュアンス

安いという意味を持つ英単語は4種類存在しています。
日本人がまず安いという単語で思い浮かべるのは、「cheap」だと思います。
ニュアンスとしては、値段が安いから品質もあまり期待できないという場合に使われます。
安っぽい三流映画という意味で使われる場合には「cheap movie」と表現できます。

価格だけに着目をして、品質に対してはあまり気にしていない場合に使われるのが「inexpensive」です。
とにかく価格が安い!という場合に使われる単語で、cheapよりも中立的な立場になる言葉として捉えてください。
お店であまりにもcheap!と連発していると、品質が悪い商品であることを大声で言っているようなものなので、ある意味営業妨害をしているようなものになってしまうので注意してください。

柔らかな表現として使われるのが「affordable」です。
入手可能なという意味の言葉で、思っていたよりも安いという場合に使われます。
本当はもっと高値で購入する予定だったのに、意外なことに安値で購入できたという時に活用されています。
誰でも気軽に購入できるという意味を示す安さを表現する場合に使われる単語です。

合理的な、正当な、筋の通ったという意味の「reasonable」は、安いうえにお得だというニュアンスの時に使われます。
こんなに素晴らしいサービスを提供しているのに、この価格で提供されるなんて安い!お得だ!という場合に活用される単語です。

他にもまだあるニュアンスの違い

「安い」という意味でも使用する単語が変わることによってニュアンスが全く異なることがわかったと思いますが、実は他にも色々存在しています。
例えば「示す」という意味のある言葉として「show」「indicate」「reveal」「exhibit」など複数の単語が存在しています。
それぞれどのような示し方、見せ方をするのかによって単語を使い分けることになります。
言葉の意味を十分理解して、上手く使い分けることができるようになるまでには慣れが必要です。