実は失礼かもしれない英語

丸めた紙

こんな表現には注意

勉強として学ぶ英語と、実際に使う英語との間には、感じ方に齟齬がある、というのは良くある話です。
例えば最近になって良く知られるようになったこととして「英語の名乗り」の仕方がありました。
学校などでは「My name is ~」という言い方で名乗るというように習った人が多いかと思いますが、これは日本語に訳すと「拙者は~でござる」ぐらいの古臭い表現に感じられてしまうことも有ると言います。
現在ではフォーマルな場面でなければI’m ~というような表現を用いるのが一般的です。

この名乗りの表現については、時代錯誤なだけで特に大きな問題があるものではありません。
ただ、実は普通と思っている英語表現が、英語話者からすると失礼なものに聞こえてしまう、ということもあります。
ここでは、無用なトラブルを防ぐために、気をつけたい「失礼な英語」について紹介します。

一つ目に紹介するのは「依頼文」です。
依頼文、つまり何かをお願いする文章という場合には、「Please+命令形文章」 あるいは語順を逆にして「命令形文章+please」という表現がよく教えられています。
この文章は日本語にすると「して下さい」というような意味になりますが、英語話者からすると少々「上から目線」の文章に見えることがあります。
「○○して下さい」ではなく「○○しておいてね」ぐらいのカジュアルな印象になってしまうことがあるため、相手を選んで使う必要があります。

かしこまった形で依頼を行う場合には「Could you ~?」という形で表現をするのが良いでしょう。
そこまで固くならないのであれば、「Can you ~?」を使用しても構いません。
最も丁寧な依頼表現にしたい場合、「I was wondering if you could」という構文を用いることになります。

よく使われている気をつけたい単語

次に、よく使われているものの、気をつけておきたい「ニュアンスの違い」がある単語について紹介します。
ここで紹介するのは「Foreigner」という表現です。
これは一般的に「外国人」というような意味で使われます。
観光名所などの英語文章に外国人向けの文章としてこの単語が使われているのもよく見かけますが、実はこの表現はあまり良いものではありません。

というのも、Foreignerというのは、本来「外敵」のような意味で使われることが多いためです。
外から来た(望ましくない)人、という言葉であるため、外国人観光客を示すのにこの単語を使うのは適していません。
変わりとなる表現としては「toulist from overseas」や「toulist from other country」などがあります。