「二種類の英語」とは

2種類の英語

英語にも種類がある!?

英語力をある程度習得できたと自信を持っていた方が、実際に海外で現地の人と会話をしようとしたところ、あまりにも早口で何を言っているのか全く理解できなかったという事例があります。
これから海外留学を検討している方は特に二種類の英語について把握しておくことが大切です。
二種類の英語とは、普段のカジュアルな言葉使いと、かしこまった時のフォーマルな言葉使いの違いです。
日本語でも同じように、友達同士で会話をする時と、仕事の際に会話する時は言葉使いや話し方が異なるものです。
これらの違いをしっかり把握することが大切です。

自分の英語に自信が持てなくなる理由

学校では会話ができるのに、外ではなかなか相手が何を言っているのか理解できず、こちらから会話をしようとしても身振り手振りを加えなければなかなか通じないという場合があります。
自分が学習してきた英語が通用しやすいのは、かしこまった時のフォーマルな場合です。
学校の授業では先生がわかりやすく丁寧に指導してくれるため、早口でまくしたてるように話すことはほとんどありません。
あえて英語が苦手な人でもわかりやすいようにゆっくりと発音してくれるので、わかりやすいのです。
こちらから話しかける時にも、何を言いたいのか理解する姿勢で聞いてくれるからこそ、こちらの言葉が通じやすいのです。
英文法に適したいわゆるお手本のような英語を使うため、英語を覚えたての日本人にも伝わりやすくなります。

しかし、学校を出て街中で現地の人会話をしてみると、全く言葉が通じなくなる場合があります。
現地の人達は相手に気遣うことなく普段通りに話すため、どうしても早口になってしまったり、くだけた表現の言い回しになることが多いです。
お手本英語を習ってきた日本人にとっては、所々は理解できる部分があっても全てを理解しきれないため、適当に相槌を打ったり、意味もなく笑顔でごまかしてしまうという事にもなりかねません。

このように二種類の英語を理解できるようになるまでには、とにかく反復練習が必要です。
日常的に英語を使う訓練をしなければ、いつまでも実践的な英語力を習得できないと考えてください。
そのために必要なことは、フォーマルな英語だけを一生懸命習得しようとするのではなく、カジュアルな英語についても積極的に学ぶ姿勢で生活することが大切です。
普段から英語で会話をする練習をして、自分にはあまり理解できなかった言葉についてはもう一度復習するつもりで何度も繰り返して会話をする努力を忘れないでください。
日常が英語で溢れている環境で暮らしていると、必然的に英語に慣れてくるようになり、カジュアル英語も難なく理解できて話せるスキルが身に付いていきます。