フィリピン英語について

フィリピン

フィリピン人が英語を話せる理由

フィリピン人が英語を話せるのはなぜでしょうか?
その理由は、主に三つあります。まず、フィリピンでは小学校から大学までの教育で英語が必修科目となっています。
英語はフィリピンの公用語の一つであり、教科書や試験も英語で行われることが多いです。
そのため、フィリピン人は幼い頃から英語に慣れ親しんでいます。
次に、フィリピンでは英語を使用する実践の場が多くあります。
フィリピンは観光業やコールセンター業などのサービス産業が盛んであり、外国人とのコミュニケーションに英語が必要です。
また、フィリピンはアメリカやイギリスなどの英語圏との文化的なつながりも強く、映画や音楽などのメディアも英語で楽しむことができます。
最後に、フィリピン人の母語であるタガログ語は英語に近い言語です。
タガログ語はスペインやマレーシアなどの影響を受けた言語であり、英語と同じラテン文字を使って書かれます。
また、タガログ語には英語から借用された単語も多くあります。
例えば、「テーブル」や「コンピューター」などです。これらの単語は発音や綴りがほとんど変わらずに使われています。
このように、フィリピン人が英語を話せるのは、教育や社会環境、言語的な背景などの要因が重なっているからだと言えます。

フィリピン英語に訛りはある?

フィリピン英語の特徴について、以下のように説明できます。

癖は多少あるが、英語圏に行っても通用する発音

フィリピンはかつてアメリカの植民地だったため、英語は公用語の一つとして広く使われています。
そのため、フィリピン人は英語を母国語として話す人も多く、発音はアメリカ英語に近いです。
もちろん、地域や個人によってアクセントやイントネーションに違いがありますが、基本的には英語圏の人とコミュニケーションが取れるレベルです。

コールセンターや英語講師は日ごろからネイティブの発音に近づけている

フィリピンでは、コールセンターや英語講師などの英語を使う仕事が多くあります。
これらの仕事では、顧客や生徒に対してより正確で自然な英語を提供するために、日々発音の練習や勉強をしています。
特に、ネイティブスピーカーと同じように発音できることが求められる場合もあります。
そのため、コールセンターや英語講師のフィリピン人は、一般的なフィリピン人よりもネイティブの発音に近いです。

日本人がフィリピンで英語を学んでもフィリピン訛りになることはない

フィリピンへ留学し英語を学ぶ日本人は、フィリピン人の発音を真似して英語を勉強します。
しかし、それだけではフィリピン訛りになることはありません。
なぜなら、日本人は母国語として日本語を話すため、日本語の音韻体系や文法構造が頭に入っているからです。
そのため、どうしても日本語の影響を受けてしまいます。例えば、「L」と「R」の区別がつかなかったり、「TH」の音が出せなかったりすることがあります。
これらの問題は、フィリピン人ではなく、日本人特有のものです。
したがって、日本人がフィリピンで英語を学んでもフィリピン訛りになることはなく、むしろ日本訛りになる可能性が高いです。

フィリピン英語と欧米諸国の英語との違い

欧米諸国では耳にしない接客時や人に呼び掛ける時の表現として、フィリピンでは、接客時や人に呼び掛ける時に「Sir」や「Ma’am」を頻繁に使います。
例えば、「Hello, Sir. How may I help you?」や「Excuse me, Ma’am. Do you need anything?」などです。
これは、フィリピンの文化では敬意を示すために必要な表現とされています。
しかし、欧米諸国では、このような表現はあまり使われません。むしろ、相手の名前や肩書きを使ったり、単に「Hello」や「Excuse me」だけで話しかけたりします。
例えば、「Hello, Mr. Smith. How may I help you?」や「Excuse me, Doctor. Do you need anything?」などです。これは、欧米諸国の文化では個人主義が強く、相手の個性や地位を尊重するために必要な表現とされています。

フィリピン特有の英語

フィリピンで広く使われていた言葉が元になってできた英単語があるというのはご存知でしょうか。
例えば、comfort room(コンフォートルーム)という言葉は、トイレや洗面所を指す英語ですが、これはフィリピンのスペイン語から来ています。
スペイン語では、cuarto de comodidadという言葉が同じ意味で使われていました。
また、sari-sari store(サリサリストア)という言葉は、小さな雑貨店やコンビニエンスストアを指す英語ですが、これはフィリピンのタガログ語から来ています。
タガログ語では、sari-sariという言葉が「様々な」や「いろいろな」という意味で使われていました。

さらに、pan de sal(パンデサル)という言葉は、塩味のあるパンを指す英語ですが、これはフィリピンのスペイン語から来ています。
スペイン語では、pan de salという言葉が「塩のパン」という意味で使われていました。

最後に、halo-halo(ハロハロ)という言葉は、氷や果物などを混ぜたデザートを指す英語ですが、これはフィリピンのタガログ語から来ています。
タガログ語では、halo-haloという言葉が「混ぜる」という意味で使われていました。
これらの英単語は、フィリピンの多様な文化や歴史を反映しています。

フィリピンへ語学留学するメリット

フィリピンへ語学留学するメリットについて、以下のように説明できます。

まず、フィリピンは留学費用が安い国として知られています。
英語圏の国に比べて、授業料や生活費が格段に安く済むので、予算に余裕ができます。
また、フィリピンの物価は日本の約3分の1程度なので、現地での食事や交通費も気にせずに済みます。

次に、フィリピンは日本との時差が少ない国です。
日本とは1時間しか時差がないので、時差ボケや生活リズムの乱れを心配する必要がありません。
日本と同じ時間帯なので、家族や友人と連絡を取りやすく、孤独感やホームシックを感じにくいです。

最後に、フィリピンではマンツーマンレッスンを受けやすい国です。
フィリピンの語学学校では、一人ひとりのレベルや目的に合わせて、専属の先生がついてくれます。
マンツーマンレッスンならではのメリットとして、自分のペースで学べることや、先生とのコミュニケーションが多くなることが挙げられます。
これらは英語力を向上させる上で非常に重要な要素です。

以上のように、フィリピンへ語学留学するメリットは多くあります。
フィリピンは英語環境が整っており、日本人にも親しみやすい国です。
フィリピンへ語学留学することで、英語力だけでなく、異文化理解や人間力も高めることができるでしょう。

フィリピン語学留学のデメリット

フィリピン語学留学は、英語力を向上させるための有効な手段ですが、一方でデメリットも存在します。
フィリピンは発展途上国であり、インフラが不安定な場合があります。
停電や断水、交通渋滞などのトラブルに遭遇する可能性が高く、日本とは異なる生活環境に慣れる必要があります。
また、治安に問題のある地域も存在します。特に夜間や人気のない場所では、強盗や暴力などの犯罪に巻き込まれないように注意してください。

語学留学において日本人慣れした講師がいることもデメリットと言えます。
日本人のニーズやレベルに合わせて教えてくれる講師はありがたいですが、同時に甘やかされたり、挑戦する機会を失ったりする恐れもあります。
英語を話す環境に身を置くことは重要ですが、それだけでは十分ではありません。
自分から積極的にコミュニケーションを取ったり、自己学習を続けたりする姿勢が必要です。

フィリピン人の英語講師の特徴

フィリピン人の英語講師の特徴は、以下のようにまとめられます。

フレンドリー

フィリピン人は、一般的に笑顔が多く、親しみやすい性格を持っています。
英語講師としても、生徒とのコミュニケーションを大切にし、楽しく学べる雰囲気を作ります。生徒の質問や悩みにも丁寧に答えてくれるでしょう。

英語を勉強する人の気持ちがわかる

フィリピン人は、自国の言語であるタガログ語やビサヤ語などと英語を併用しています。
そのため、英語を第二言語として学んだ経験が豊富です。英語を勉強する人の気持ちや苦労を理解してくれるだけでなく、効果的な学習方法やコツも教えてくれるかもしれません。

フィリピン英語は聞き取りやすい

フィリピン英語は、アメリカ英語に近い発音をしていますが、アクセントは比較的弱く、スピードも適度です。
そのため、初心者でも聞き取りやすいと言われています。
また、フィリピン人は、日本人と同じように母音が多い言語を話すため、日本人の発音にも慣れています。発音の指導も上手だと思います。

フィリピン人講師は親しみやすい性格が多く、英語の勉強を楽しくサポートしてくれるでしょう。
彼らとの授業を通じて、新しい友達を作ったり、異なる文化に触れたりする楽しい機会が広がります。
あなたのスキル向上をサポートしてくれることでしょう。

まとめ

フィリピンがどうして英語が得意なのか歴史や背景について解説しました。
今回の記事を読んでいただければ、理解していただけたと思います。
オンライン英会話が始まった当初は、フィリピン英語に対して懐疑的な声もありましたが、今ではフィリピン人講師の能力も認知されてきました。
ネイティブではないからという思い込みでフィリピン人講師を選択しないのは損といえます。
彼らの英語力と指導力によって、英語力の向上にきっと役立つことでしょう。